服飾学校を卒業して、業界で活躍するデザイナーになれる確率はどんなものなのでしょうか。
また有名にならずとも自分のブランドやプロダクトで生計を立てられる人材がどれだけ輩出できているでしょうか。
この問題、まじで誰もわからないんですよね。
そもそもファッション業界の技術職やクリエイティブ職につくのも狭き門と言われており、
企業デザイナーといっても、就職してすぐデザイナーになれるとも限りません。
一つのブランドに複数人いる上に、その個人にスポットライトがあたることはほとんどないため、集計が難しいんです。
現状がわからないんだから、なにか改善したところで、
結果としての伸長率がわからず、取り組みにくい性質があります。
そこで、ここ最近AI業界を賑わしているGeminiに
「服飾学校が抱えている、自分のブランドで生計を立てる人を輩出できない原因」について聞いてみました。
結論、
学校での授業に加えて、学んだことを自ら実践して
その状況に合わせた施作を相談していくほうがいい。
細かいことはGeminiの回答の後ろに書きます。
以下Geminiからの回答です。
Geminiからの回答
服飾専門学校が、卒業生の中から自分のブランドで生計を立てる人を十分に輩出できていないとされる原因は、主に以下の点が考えられます。
カリキュラムの重点と不足
デザイン・製作技術への偏重
多くの服飾専門学校のカリキュラムは、デザイン、パターン作成、縫製といった「ものづくり」の技術習得に重点が置かれています。これは非常に重要ですが、ブランド経営に必要なビジネススキル、マーケティング、広報、流通、財務、法務といった「ビジネス」に関する教育が手薄になりがちです。
実践的なビジネス教育の不足
市場分析・消費者理解
流行やトレンドだけでなく、実際に消費者が何を求めているのか、どのような層にアプローチすべきかといった市場調査や分析の手法を学ぶ機会が少ない。
ブランディング戦略
どのように独自のブランドイメージを構築し、ターゲット層に訴求していくかというブランディングの具体的な戦略構築に関する教育が不足している。
販売戦略・流通チャネル
百貨店、セレクトショップ、ECサイトなど、多様な販売チャネルの特性や、それぞれのチャネルでの営業・交渉術、契約に関する知識が不足している。
生産管理・サプライチェーン
生地調達から縫製、納品までの生産プロセス全体を管理する知識や、工場との連携に関する実務的な指導が不足している。小ロット生産のノウハウ提供も重要です。
資金計画・経営
資金調達の方法、損益計算、キャッシュフローといった経営の基礎知識、事業計画の立て方など、起業に不可欠な財務・会計知識が不足している。
著作権・商標権などの法務知識
自分のデザインやブランドを守るための知的財産権に関する基礎知識が不足している。
2. 教員の専門性と業界との連携
教員のバックグラウンド
教員の中には、デザイナーやパタンナーとして優れた実績を持つ方は多いですが、実際に自身のブランドを立ち上げ、成功させた経営者としての経験を持つ方が少ない場合があります。そのため、実践的な経営ノウハウや起業家精神を直接伝える機会が限られます。
業界との連携不足
実際のビジネス現場で活躍する起業家や経営者、マーケターなどを招いた講義やワークショップ、メンター制度などが不足している場合があります。現役のプロから直接、ビジネスの厳しさや面白さを学ぶ機会が少ないのは、学生にとって大きな機会損失です。
卒業後のサポート体制の不足
卒業後、実際にブランドを立ち上げたい学生に対する継続的なサポート(相談窓口、資金調達支援、マッチングなど)が不十分な場合があります。
3. 学生の意識とキャリアパス
「就職」をゴールと捉えがち
多くの学生は、専門学校を卒業したらアパレル企業への就職を第一の目標としており、自力でのブランド立ち上げは現実的ではないと最初から考えている場合があります。学校側も就職率を重視するあまり、独立・起業支援に力を入れにくい構造があるかもしれません。
現実的なリスクの理解不足
ブランド立ち上げには多大なリスク(資金、時間、労力)が伴うことや、成功までの道のりが非常に険しいことへの理解が不足している場合があります。学校側が、起業の「夢」だけでなく「現実」もバランスよく伝える必要があります。
4. 環境・設備の問題
実践的なビジネスシミュレーションの不足
実際に商品を企画・生産し、販売まで行うような実践的なビジネスシミュレーションの機会が限られている場合があります。学園祭での販売程度では、本格的なビジネスのシミュレーションにはなりません。
解決策の方向性
これらの課題を解決するためには、専門学校側が以下の点に注力することが考えられます。
カリキュラムの再構築
ビジネススキル、マーケティング、財務、法務など、ブランド経営に必要な知識を体系的に組み込む。
実践的な学びの導入
実際の市場を想定したプロジェクトベースの学習、インターンシップ、模擬会社運営などを導入する。
外部連携の強化
アパレル業界の経営者、起業家、専門家を講師やメンターとして招き、実践的なノウハウやリアルな情報を学生に提供する。
起業支援体制の構築
卒業後のインキュベーションプログラム、資金調達支援、専門家とのマッチングなど、具体的な支援策を整備する。
学生の意識改革
起業の可能性と現実の両方を伝え、チャレンジ精神を育む教育を行う。
これらの取り組みにより、服飾専門学校が単なる「ものづくり」の技術者育成機関に留まらず、「ブランドを創造し、事業として成立させる起業家」を輩出する場へと進化できる可能性があります。
考察
服飾学校は課題で大忙しであることに違いはありません。
それだけ、教えることがたくさんある上に
クオリティ高くできるようになっていないといけない内容が多いとも言えます。
認可校も、無認可校も
教えている内容や順番は違えど
手法が違うだけなので、Geminiの回答に対する大きな差はないと考えています。
「実践的なビジネス教育の不足」で挙げられている6点の課題は、
どれもある程度の規模の企業のものしか体験できず、
個人で1から始めることへの参考になるものは少ないでしょう。
「ブランディング戦略」「販売戦略や流通チャネル」に関してもさまざまな手法があり、
状況や体制に合わせた手法を選び抜く必要があります。また、
「今どんな状況に陥っているのか」がわからないと
具体的な対策や改善すべきポイントがわからないため
クリティカルに教えようがないんです。
ましてや複数人に向けた授業で個別対応をするわけにもいかないので
授業では概要を伝えることしかできません。
具体的に言えば、
10人が自分のブランドのSNSアカウントを運用し始めたとして
何名かはバズるかもしれません。対して、
他の人がバズらなかった理由を特定できるでしょうか。
ブランドコンセプトが流行にハマったのかもしれないですし、
他のブランドのコンセプトが悪いとも言い切れません。
そもそもバズることがブランド運営として良いことなのでしょうか。
バズらなくとも、フォロワーが少なくとも
売上が立っているブランドが正しいのではないでしょうか。
短期的な目標や長期的な計画、どこに焦点を当てての行動なのか
ブランドとしてどのように商売をしていきたいのか。
人それぞれ目指すところが違うため、
実践して、実際に何かの問題に直面し
それぞれひとつずつ打破していく他ないのでしょう。
結論:在学中に起業するのがベスト
「すごい人は実際に学生起業する」
っていう認識は誰もが持っていると思いますが
そんな「すごい人」しか卒業後に自分で生計をたてられないんです。
すごい人になるしかないんです。
そもそも「やりたいこと」と「やっていること」この両方がはっきりしないと
誰も協力できないし、誰かを紹介するのも難しいんです。
「勉強になりましたー」
「準備が整ったら実践してみます」
「自分のやりたいことがわかりません」
っていう人を、詳しい人に紹介するだけ
その詳しい人に失礼なので、紹介できないんです。
私が服飾系の教育機関に属してた頃から
生徒に言い続けていましたが、
悲しいことに誰一人実践しませんでした。
「すごい人」になるかどうかは、あなた次第です。
学校があなたを「すごい人」にしてくれるわけではないんです。
あなた次第です。
自分が活動する環境を選び
設備にお金がかからない方法で
創作活動ができる場所
それこそがessayerです。
ぜひアトリエ見学のお問い合わせお待ちしてます。
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