服飾専門学校に通うメリット・デメリットを徹底解説

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数年前、正確には…

思い出したくもない経験ではあるのだが、

事業計画をもとに実業家から投資または融資で

資金調達をするyoutubeチャンネル、令和の虎に出ました。

その時の内容こそ、このessayerであり

ようやく事業として形になってきています。

あの場ではっきりと伝えきれなかったこと、

そして番組では公開されなかったことの一つに、

「服飾専門学校に通うメリットとデメリット」があります。

今回は、私が肌で感じた専門学校のリアルを、皆さんと共有したいと思います。


服飾専門学校に通うメリット

1. 文部科学省が定めるカリキュラムで体系的に学べる

専門学校最大のメリットは、

何と言っても体系的に知識と技術を習得できる点です。

文部科学省が定める「職業実践専門課程」として、

就職を前提とした教育レベルが保証されているため、

基礎から応用まで、網羅的に学べるカリキュラムが組まれています。

独学の場合、「次に何を学ぶか」から自分でリサーチし、教材選びも全て自己責任。

その点、専門学校では「学ぶべきこと」が明確に決められているため、

迷うことなく次々と新しい知識やスキルを吸収できます。

2. 教え慣れた講師から学べる

長年同じカリキュラムを教えている講師陣は、

生徒がつまずきやすいポイントや、よくある質問、勘違いしやすい表現などを熟知しています。

そのため、授業の質は年々向上しており、基礎的な技術や知識を効率的に学ぶことができます。

「良い作品が作れること」と「教えるのが上手いこと」はイコールではありません。

専門学校の講師は、教えることのプロフェッショナルとして、

基礎を身につけさせることに長けていると言えるでしょう。

3. 繊維・ファッション業界全体の知識を得られる

服飾専門学校で学べるのは、服の作り方だけではありません。

テキスタイル(繊維)の基礎知識から、ファッション業界の産業構造ビジネスモデルといった、

業界全体を俯瞰するためのカリキュラムが用意されていることが多いです。

学校によっては「ファッションビジネス能力検定」1級の指導まで行っており、

流通戦略、マーケティング戦略、生産管理はもちろん、

企業経営の基礎知識や知的財産権にまで学ぶ範囲が及びます。

これは、将来的にアパレル企業で活躍するために非常に重要な知識となります。

4. 人脈形成の機会が豊富

専門学校は、将来のキャリアに繋がる人脈を築く貴重な場です。企業説明会を学校で開催したり、卒業生や現役の企業デザイナー、業界誌との繋がりがあったりすることもあります。

講師陣を通じて、あるいは同級生との交流を通じて、卒業後の進路や仕事に繋がる情報交換の機会が自然と生まれるでしょう。

5. 資格取得に有利

服飾分野には、以下のような様々な関連資格が存在します。

  • 色彩検定
  • ファッションビジネス能力検定
  • ファッション販売能力検定
  • ファッションアドバイザー検定
  • 洋裁技術検定
  • パターンメーキング技術検定
  • ファッション色彩能力検定

メジャーな資格であれば、通っている専門学校が試験会場になることも少なくありません。

また、資格保有者の講師がいれば、資格取得への近道となる指導を受けることも可能です。


服飾専門学校に通うデメリット

1. カリキュラムの制約

専門学校のカリキュラムは、

前述の通り「就職」を前提として、業界全体を網羅するように組まれています。

そのため、「これ学ぶ必要ある?」と感じる分野でも、

決められたカリキュラムに沿って学習しなければなりません。

自分の特定の興味分野に特化して深く学ぶことが難しい場合があります。

ファッション業界で個人が活躍できるようになったのは比較的最近のことであり、

従来の専門学校のカリキュラムが、

まだその変化に追いついていない側面もあると言えるでしょう。

2. 自由度の低さ

登校時間や課題の締め切りなど、学校のルールに従う必要があります。

自分のペースで自由に学習を進めたい人にとっては、

不向きに感じるかもしれません。

これは、手厚いサポートの裏返しとも言えますが、

自由な発想や独自性を追求したいタイプの人には窮屈に感じることもあります。

3. 学費と時間的コストが大きい

専門学校は、数十万円から数百万円にも及ぶ高額な学費がかかります。また、授業は基本的に朝から夕方まで時間割が定められており、学業に専念する時間的コストも大きいです。

フルタイムで働きながら通うのは非常に困難で、多くの学生が授業の合間にアルバイトをしながら、制作のための生地代を捻出しているのが現状です。「貧すれば鈍する」という言葉が頭をよぎるほど、経済的な負担は小さくありません。

4. 競争とプレッシャー

他の学生と比較されることや、課題の達成度によって

プレッシャーを感じることもあります。しかし、

専門学校内での評価が、そのまま社会的な価値に直結するわけではない点には注意が必要です。

過去には、校内のコンペでは評価されなかった作品が、外部のコンペで賞を受賞し、

メディア露出に繋がった例も見てきました。

校内での評価に一喜一憂しすぎず、自身のクリエイティブを追求する姿勢が大切です。


まとめ:あなたの描くストーリーは?

これらのメリット・デメリットを踏まえると、

服飾専門学校に通うことで描ける「良いストーリー」と「悪いストーリー」が見えてきます。

良いストーリー
服飾学校で企画からパターン・制作、流通や販売計画まで広く学んだおかげで、

有名アパレル企業にクリエイティブ職として入社できた。

現場研修でもビジネス構造が理解できていたから、

業務の全体把握が早く、会社で活躍できた。

結果として、出身学校の卒業生紹介ページに載るような存在になれた。

悪いストーリー
スーツやメンズアパレルを作りたかったのに、

カリキュラムに追いつくのが精一杯で、興味がない分野は手つかず。

得意な分野での就職に挑戦したものの、願い叶わずとりあえず販売職に就職。

日々の業務に追われ、本来やりたかったことや

スキルアップのための勉強に手がつけられず、休みも給料も少ない状態に陥ってしまった。

服飾専門学校を卒業しないと、

アパレル企業のクリエイティブ職に就けないことが多いのは事実ですが、

その枠すら非常に狭き門です。

近年では、個人向けの販売プラットフォームやビジネスモデルが整ってきていますが、

これらの活用法や実践的な教えは、専門学校のカリキュラムにはまだ含まれていないことが多いです。

もしかしたら、この分野は、学校で習うよりも

手探りで実践していった方が早いのかもしれません。

このあたりの分野の課題については、また別の機会に詳しくお話したいと思います。

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